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校長挨拶


純心中学校・純心女子高等学校
校長 佐古 照美
 種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。ほかの種は石だらけで、土の少ない所に落ち、そこは土が浅いので、すぐ芽を出した。しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。ほかの種は茨の間に落ち、茨が伸びてそれをふさいでしまった。ところが、ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。耳のある者は聞きなさい。
(マタイ13.3~9)

「聴く」

今年度の教育目標は「聴く」です。その内容として次の3点をあげます。
(1)聞きなさい。
(2)自分のこととして受け入れる。
(3)行動する。
 今年度の教育目標の土台には、マタイ福音書13節1~9「種まく人のたとえ」の話があります。
 私たち一人ひとりには土地があります。「心」と置き換えてもいいでしょう。
 種まく人、この人は神様です。どんな土地にも、神様は種を蒔いてくださいます。このことは、私たちがどんな状態であっても、たとえ、良い状態でなくても、私のことを気にかけてくださっていること、また、私のことに関心を持ってくださっていることを示しています。

(1)聞きなさい。

 私のことを気にかけてくれている人がいる。気付いていますか。
 一番わかりやすいのは、友だち、家族、先生方です。私たちの身近な人たちです。だから、身近な人たちが、私に対して語りかけていることを「聞きなさい」。
 声や音だけを聞くのではなく、できるだけ、その語りかけの中に秘められているその人たちの心を汲み取るように、耳を傾け、聴きなさい。
 聴こうとしなければ聴くことはできません。

(2)自分のこととして受け入れる。

 そこで聴いたことを、自分自身の中に受け入れてください。その中に、私のために役に立つことがあります。それは、自ずと他者に向かっていきます。
 「良薬口に苦し」のことわざの通り、受け入れ難いことがあるかもしれませんが、それらも受け入れていくのです。それらは、私が良くなるために、私の将来のために必要なことだからです。
 「聴」という漢字には、確かめる、従う、赦す、聞き入れる、受け入れるなどの意味も込められています。

(3)行動する。

  もっと良くなる自分に気付いてほしいと思います。そして、行動するのです。
 もし、自分の土壌に雑草や石ころがあって成長を妨げているのなら、取り除きましょう。土地の状況が悪いと気付けば、耕しましょう。実りがないのなら、その原因を探しましょう。水を与え、肥料を足しましょう。
 これらのことを一人でやることができなくてもいいのです。自分でできない時に、周りに助けを求めてください。声をあげてください。協力してもらいましょう。
 種蒔く人が、どんな土地にも種を蒔き続けるように、私の成長を願い、実を結ぶことを期待している人たちが、周りにはたくさんいます。抱いている夢や希望が叶うように応援している人がたくさんいるのです。