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卒業生の方へ

校長挨拶


純心中学校・純心女子高等学校
校長 東 千代子
純心中学校・純心女子高等学校は、キリスト教的人生観に基づいて中高一貫教育を行っています。
本校の教育は、聖母マリアを理想と仰ぎ、「清く、賢く、優しい女性」の育成を目指しています。
聖母マリアに倣って、神と人々に喜ばれる人となり、仕え合う幸せの輪を社会に広げていくことが よりよい社会の実現のための第一歩であることを確信し、純心教育の基本としています。
1 キリスト教的人生観・世界観・価値観に基づいて教育します。
(1) すべての人間は神に愛され、神の子どもとして創られています。自分自身をありのままに受け入れると共に、他者を同じ神の子どもとして愛し敬って生きることを教えます。
(2) 神にも人にも感謝できる人間を育てます。人間は誰かの支えや協力なしに、人間らしく生きることはできません。感謝のできる人こそ、真の幸いな人と言えるでしょう。感謝の心を大切にすると同時に、それを言葉や行いで表すことができる人となれるよう育みます。
2 聖母マリアを理想と仰ぐ子女の教育に努めます。
(1) 聖母マリアのような「清く、賢く、優しい女性」を理想とし、目指します。そして、聖母の諸徳、特に純潔、謙遜、清貧、慈愛、忍耐、慎みの徳を体得できるよう育みます。
(2) 「マリア様 いやなことは 私がよろこんで」を実践することによって、他者に開かれた生き方と、進んで愛と奉仕に生きる心を育みます。
(3) 聖母マリアが、どんな時にも神への深い信頼のうちに生きられたように、祈りの心を大切にし、聖母マリアへの取り次ぎを願いながら生きる姿勢を身につけます。
3 教育の充実に全力を尽くします。
(1) 学力の向上を目指し、教養の向上をはかり、社会で生きていく力を培います。
(2) 個々人が持つ能力・個性・意思を大切にし、自分のよさを生かしながら進展できるよう、個々人にふさわしい学習を準備し、取り組みます。
(3) 女子教育を重視し、女性の持つ豊かな特性と、女性に与えられている責任を自覚することにより、自立した魅力ある感性の豊かな女性への成長を目指して育みます。
(4) 国際社会に適応し活躍できるための語学教育、知識や技術の習得に力を入れます。
(5) 個々人の個性を生かしつつ、個の確立、正しい判断力、強い意志力、協調性、責任感、明朗性を体得することによって、社会に貢献できる人間となるよう育みます。
4 平和教育に力を入れます。
(1) 本校は被爆市長崎にあり、本校自身が被爆校なので、特に殉難教職員学徒の姿から平和の尊さを学びます。
(2) 被爆校である本校の使命として、歴史を風化させることなく、戦争の悲惨さと平和の尊さを訴え続けていく「平和の使者」となるよう育みます。
(3) 本校では、朝鮮戦争時の1952年から世界平和のために毎朝ロザリオの祈りを唱え続けてきました。本校にできる平和活動の一つとして、これからも世界平和のために祈り続けていきます。

聖母マリアのように清らかな心で


『喜びの発信者』

今年度の教育目標は『喜びの発信者』です。実践項目は、次の3つです。
(1) 「自ら学ぶことの喜び」を知る
(2) 「自分の可能性に挑戦する喜び」を知る
(3) 「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」(ローマ12・15)
『喜びの発信者』とは、「私が喜びを伝える存在になる」ということです。
・あなたがいれば、元気になる。
・あなたがいれば、がんばりたくなる。
・あなたがいれば、失敗しても落ち込まなくていられる。
そんな存在になるということです。

実践項目 第一 「自ら学ぶことの喜び」を知る

大切なのは『自ら』です。勉強は、親や先生に「しなさい!」と急き立てられてするのではありません。自分で、自分の目標、なりたい自分の実現のために学ぶのです。そして、好きな教科だけを勉強するのではありません。円満で、社会に通用する豊かな人間に成長するためには、すべての教科を熱心に学び、まずは知識を自分のものにすることです。蓄えられたたくさんの知識は、やがて、その人の「考え」を形成していきます。難しく言えば、私の「思想」・私の「哲学」がつくられていくということです。どのような人生を歩むのかが決まってくる、ということです。
「学ぶ」というのは、授業のことだけをいっているのではありません。部活動からも、行事からも、係の仕事からも、つまり、日常生活のすべてから学びを得ながら生きる習慣をつけてください。社会人になっても、どんな年齢になっても学び続けなければ、自分が持つ豊かさは磨かれていきません。ステキな私を生きていくために、若い今、すべてのことから、すべての人から学びを得る習慣を身につけましょう。

実践項目 第二 「自分の可能性に挑戦する喜び」を知る

皆さんの中には、「わたしは、がんばっても無理、できない」などと、自分について否定的な考えをもっている人がいるかもしれません。それは、間違っています。過去に、何かに挑戦して失敗した苦い経験をもっている人がいるとしたら、その方は、その失敗から学ぶ習慣を身につけてほしいと思います。何かに挑戦したら、失敗や挫折は、当然起こりうることです。気持ちを切り替えて、いつもプラス指向で生きることはとても大切です。特に、部活動や習い事をしている人はわかると思います。 自分にはできないと思っていたことが、毎日こつこつとやっていたらできるようになった経験をもっているからです。人前で英語でスピーチすることなど絶対できないと思っていたけれど、英語の勉強に力を入れていたら、いつの間にかできるようになっていた人もいます。私は、これまで、たくさんの生徒たちの変身ぶりをみてきたので、あまり驚きません。どんな小さなことでも、できた時の喜びは最高です。ですから、自分に簡単に限界を設けないことです。やって見ることです。ただ、そこには、粘り強さ・根気強さ・忍耐力が必要なことも自分に自覚させてください。

実践項目 第三 「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」

これは、聖書の中にある言葉です。人は、喜んだり悲しんだりしながら、毎日を送ります。ずーっとうれしいことが続く人はいないし、ずーっと悲しいことが続くこともありません。私たち人間は、助け合い、励まし合って生きていく存在です。自分がうれしい時、一緒に喜んでほしい、自分が悲しい時には慰めてほしいのです。人間として、自然な感情です。
「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」神様は、聖書の中で、このように生きることを身につけなさい、と教えておられます。このような生き方が、最も人間らしい生き方だからです。幸せな人生を送る秘訣です。難しいときもあります。例えば、何かに自分が失敗して、友達が成功する時があります。それでも、喜んであげるのです。神様が、あなたを必ず助けてくださいます。このような心を、若い時につくりあげる努力をしてください。あなたの人生が、つまらないことから開放されて、本当に大切なことを大切にできる幸せな人生を送ることができるでしょう。相手の気持ちを大切に汲み取って、思いやりにあふれた言動を身につけることができれば、人生は楽しく豊かになります。
今から、『喜びの発信者』として生きるよう、努めて参りましょう!